ごあいさつ
本物のコーヒーの味と香りを新鮮なうちに提供
小型コーヒー焙煎機の特許取得・設計・製作と併せ、自社製の小型コーヒー焙煎機を店内に設置し、日本初の“Coffee Shop Roasting &Café”を横浜天王町に1号店として開業いたしました。
来店するお客さまから注文をいただき、世界各国のコーヒー生豆を200gからその場で焙煎。
焙煎したての新鮮な珈琲豆を提供する新しい「まめやのコーヒー文化」が横浜からスタートいたしました。
2号店の横浜山手店では、お客さまの大半がアメリカ軍の関係者で、ご家族ずれで駐留されている方々でした。
「珈琲豆を自分の焙煎注文でその場で作って新鮮な珈琲豆にしてくれるとは、さすが日本人、新鮮なネタをその場で握る寿司と一緒だ!」とよく感心されたものでした。支払いはUS$でも¥でもOKで、おかげさまで売り上げは好調。一人一人のお客さまへ焙煎したての新鮮なコーヒーを提供することは国内外を問わず皆さんに喜んでいただけることをスタッフ一同実感した時代でもありました。
現在、横浜伊勢佐木町モール5丁目に「まめや本舗 本店」を置かせていただき11年目になりました。
近隣の皆様に愛され、また、国内はもとより世界各地から横浜に観光で来られる方々にも来店いただけるまでに成長しております。
当社は今年で創業30周年を迎えました。これもひとえに、美味しいコーヒーに思いを寄せる皆さまに支えていただけたからこそとスタッフ一同感謝し、深く御礼お申し上げます。
創業の1985年頃は、私も34歳。中曽根内閣も4年目を迎え、ソ連(今のロシア)では、ゴルバチョフ書記長が就任、国内ではNTT、JTの民営化スタート、豊田商事事件発生、PL学園KKコンビが夏甲子園で優勝制覇、そしてロス疑惑。アメリカでは債務国に始めて転落し世界的に金融緩和に向かいドルの切り下げにより円高が進行し、円高不況をおそれた日銀が次々と公定歩合の引き下げを行い、金融緩和によって景気を下支えました。
これらが引き金となり、翌年の1986年ごろからバブル時代がスタートを切ります。
このころから日本の方々の暮らしぶりが、どんどん繊細になり、「個性化・本物志向」をベースとした自分独自のライフスタイルの発見と確立を求めはじめました。
インスタントコーヒーからレギュラーコーヒーへ、また、コーヒー豆購入のかたちも変わりました。 従来の大きな焙煎機で焙煎したコーヒー豆をガラスのケースに入れて販売する、いわゆる、「コーヒー豆ひき売り店」が主流でしたが、当社の理念である「本物のコーヒーの味と香りを新鮮なうちに提供する」この一言がこの時代の消費者の方々の「本物をみる心」に火をつけたのではないかと自負しております。
30年の歳月を経た今日、国内各地のまめやグループ店の近隣にお住いの皆さまは、「コーヒー豆は生豆から自分の好みに合わせて煎ってもらうのがあたりまえ」のこととして新鮮で美味しい珈琲を賞味されていることでしょう。 今後はさらに当社のコーヒーへの思いと、理念に共感する方々と共に「まめやグループ」を国内で展開して参ります。 併せて、今後は海外のオーナーさまへも前向きにお話をお伺いし、出店のお手伝いができるものと思っております。
最近は、海外(特にコーヒー豆を生産しているアジア圏)からも、当社のコーヒーに対する理念に賛同される方々から焙煎機の問い合わせをいただいております。
一昨年は、価値観を共有できるASEANの国の中からタイ国。今年はUAE(アラブ首長国連邦)アブダビでのまめや出店計画のための調査、打ち合わせに行きコーヒーの現地事情を体感して参りました。
北アフリカのエチオピア、アラビア半島南部イエメンより産するコーヒー豆、塩などをベドウィン達(遊牧の民)はサウジアラビア、シリア経由で商材としてラクダに乗せ輸送するなど、歴史的にもコーヒーに関わりを持っていたそうです。
UAEの政府関係者の方の話では、個々の首長国の歴史よりコーヒーの歴史のほうがはるかに古いと話されていました。
友人に紹介され招かれた屋敷では、主人を中心に男性の友人たちが車座になり、定期的に情報交換を(コミニケーション)行っており、必ず飲む浅煎りの珈琲とお供のナツメは伝統的な彼らの珈琲文化となっているようです。
ベドウィンの時代、熱い砂漠の中での移動、体力を消耗する彼らが浅煎りの珈琲を飲むには理由があり、日本でもよく知られる浅煎りの珈琲にはクロロゲン酸がより抽出され健康に良いことを彼らはご先祖様から受け継いでいるのであります。
コーヒー豆の正にルーツの国々に日本での「まめやのコーヒー文化」が定着することを希望しています。
「焙煎したて」、「挽きたて」「淹れたて」の新鮮な浅煎りの珈琲をぜひ飲んでいただきたいものです。
当社の小型コーヒー焙煎機が1台あることにより、あらゆる国のあらゆるステージで 、新鮮で薫り高い美味しい珈琲をお客様にご賞味いただけることをお約束いたします。